北大恵迪（けいてき）寮の寮歌「都ぞ弥生」を奏でるオルゴールが同寮のＯＢ有志によって作られ、二十日、同寮に寄贈された。

　恵迪寮では毎年、寮生が寮歌を作詞、作曲しているが、中でも一九一二年（明治四十五年）につくられた「都ぞ弥生」は長年、歌い継がれている。このため、恵迪寮が命名されてから今年で百年になるのを記念し、ＯＢ有志がオルゴールを作った。

　この日は札幌市北区の飲食店経営生水（おみず）聡さん（４６）ら三人が、オルゴール一台を手に寮を訪問。生水さんが「自治寮は不断の努力なくして存続できない。最高の敬意を添えて寄贈します」と“檄文（げきぶん）”を読み上げ、寮長の山岡慶史さん（２１）＝工学部三年＝に手渡した。大先輩からの贈り物に、寮生たちは「ありがたい。伝統の重みを感じた」と大感激。上品な音色とともに、ＯＢが在籍した二十数年前の昔話にも聞き入っていた。

北海道新聞引用

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